オトナな部長に独占されて!?
自分の短絡的思考を反省して「分かりました。色々とすみません」と頭を下げた。
でも、心は凹まずに、なぜか喜びを感じる。
なにこの感覚……。
心なしか顔が熱いし、心拍が平常時の2割り増しでドキドキしている。
そして、脳内で勝手にリピートしてしまうのは、さっきの部長の台詞だった。
『寂しい一人暮らしの男の夕食に、可愛い女性が同席してくれる……』
サラリと流そうとしたのに、なぜか頭にこびりついて流されてくれない。
これはただのサービストークだよ……。
葉月部長も営業マン。
人を持ち上げる技術は持っているんだから、間に受けちゃダメ。
そもそも私は、今まで男に『可愛い』なんて言われたら、ムカムカしていたじゃないか。
大人の女に向けた『可愛い』という言葉には、『所詮は女』という侮蔑が含んでいると思う。
可愛いと言われたら、怒らないと。
そう思うのに……どうして私の心は喜んでしまうのだろうか……。