恋愛格差
優の眉間にシワが寄る。

「……見合い?俺がいるのにっ……!」

「優だって私がいるのに他の女と!それに私は別れ話をした後に会ってるもん。」

実際会ってはいないし、カズの見合い写真を見ただけなんだけど、この際どうでもいい!

「別れ話って……透子が勝手に!」

「そうさせたのは優だから!それとも別れないで私が浮気する方がいいっての?」

あ、今思い浮かんだ。そういう手もあったかな。

すると優の背後から黒いオーラが出てきた。

なに?なに?

いつも華やか~なキラキラオーラを纏ってるはずなのに、なにやらどす黒いものが噴き出しているように見えるのは……気のせい?

「……ない」

「…え?」

「許さない!……う、浮気なんか!」

と叫んで掴みかかってきた!

「え!えぇ?……っきゃあっっ!」

って!押し倒されてしまった。

目の前には怒りあらわにした王子さま……いや魔王?
かわいいニコニコさんが怒るとめちゃ怖っ!

なんて思ってる場合じゃない!

「お、落ち着い……てっ…」

Tシャツが捲られ、優の手が入ってくると同時に
唇を塞がれた。

食べられそうなキスが降ってくる。何度も何度も……

「……やぁ……やめ……!」

優は止めない。
実力行使だ。
蕩けるようなキスじゃない。何もかも奪っていく、そんなキス。

私の胸をまさぐる手を両手で阻むものの、
優はものともせず手を休めない。もちろんキスも。

部屋には優の唇から発せられる音しか聞こえない。
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