叶うはずのない恋愛

代わりのない日

「かえ、ごめん待った?」


慌てて家の横からでてきた子は三浦 紗紀 ミウラ サキ
。あたしの親友でもあり幼なじみ。
ちなみにあたしの名前は
前川 かえ マエカワ カエ。


「おはよ、待ってないよ?学校行こう?」


あたしは、咲紀と毎朝一緒に学校まで通ってる。
正直、ここの所、紗紀とあまり学校に行きたくない。嫌いとかじゃなくて
性格も顔も可愛い紗紀は男子にモテモテ。
あたしに寄ってくる男子は全部紗紀目当て。


「三浦の好きなタイプってどんなん?」


最近よくこんな事ばかり聞かれる。そんな事聞かれてもわかんないものはわからない。


「かえ、最近元気ないね?どうかしたのッ?」


紗紀は大きな瞳をくりくりしながらあたしを見つめる。


「別に…。課題終わってないから焦ってるだけ。」


あたしは無愛想にそう言った。


つくづく思う。あたしって醜い性格と顔だなって。紗紀にあたってばっかし…。
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