叶うはずのない恋愛

あたしにとっては終盤

「そこの馬鹿疾風。邪魔なんですけど?」


後ろに黒いオーラを漂わせながら結衣が言った。


「まあまあ、俺の結衣。俺の膝の上に乗ればいいだろ?」


五十嵐はそんな結衣を気にもせずに言う。案外五十嵐って大物かもしれない。


「うざっ。疾風調子にのるのもそこまでにしときなよ?」


結衣は笑いながら言う。
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