叶うはずのない恋愛
「返却早ッ!」


結衣は笑いながらノートを机の中にしまった。


「題名からして怪しいしそんなの信用しないから。」


だって占いなんて絶対当たらない。そうでしょ?
好きな人とのラブハプニングがあるかも!と書いてあってもそんなの起こった日なんて14年間生きててそんな試しが一度もない。


「そっか〜。気晴らし程度になるかなって思ったけどかえはならないかッ。」


結衣は笑いながら言う。
結衣とは一緒に居ると楽。何でもついつい話しちゃう。あたしの弱音を聞いてくれる…。紗紀も聞いてくれるけど紗紀の場合はあたしが守らなきゃって感じだからしんどいのが本音。紗紀の前だとみんなに甘えれないからついつい強気のあたしを見せちゃう…。


「早く席替えならないかな…。」


あたしは窓際で楽しそうに話してる紗紀と夏川を見ながら言った。
何で夏川なんか好きになったんだろ。
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