純恋イケメンガールを好きになる!
――ざわざわ、ざわざわと、講堂内がざわめく。
「緊急集会だってよ。」
「どうせあれでしょ。ほら、1組の岸和田くんの話……。」
「あぁ、実は女だったっていう話だろ。」
「3年間、あたし達を騙してたってことでしょ。ほんと最低……。」
ギリギリと拳を握る……そうでもしないと、今にも頭に血が登って、アイツらを殴ってしまいそうだから。
「お、落ちつけよ、祥一……。」
「落ち着いてる!!」
怒りを堪えたおれの返答に、和浩はビクッと肩を跳ねさせる。
「いや……それ全然落ち着いてねぇって…………。」
イライラする。
純恋先輩の悪口が言われてると思うだけで、腸が煮えくり返りそうだ。
…………だけど。
「今ここでおれが怒っても、純恋先輩は喜ばねぇだろ……。」
「…………だろうな。」
だからおれは、我慢するしかない。
血が滲み出てきそうなほどの強い力で拳を握り、ただ純恋先輩が傷つかないことだけを祈る。

