バレンタイン狂詩曲(ラプソディー) 〜キスより甘くささやいて 番外編〜
その5 St.Valentain'sDay
バレンタインの前日。俺は果物をシロップとリキュールで味を付けたチョコレートと生チョコを作る。いつも通りに店を閉めた後で作るので、夜中までかかる。そのあと、そっと山猫で美咲のために準備するつもりだ。
美咲を夜、9時頃、家に送り届ける。一緒に夕飯を済ませてから、俺だけ、gâteauに戻った。美咲は一緒に行こうか?と何度も聞いてくれたけど、今日は美咲に手伝ってもらうことはない。それにその後、山猫に行くし。
きっと、美咲も俺にチョコレートを作るつもりだっただろ。明日が楽しみだ。

深夜2時頃に家に戻ると、美咲がリビングのソファーで眠っていた。
シャワーを浴びて、美咲を抱き上げると
「おかえり、颯太」と俺の首に腕を回してくる。
「ただいま。」と額にキスをしてから、ベットにねかせ、深く抱きしめて俺も眠った。

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