幸せ行きのチケット
水族館での先輩の顔は悲しそうで、こんなことをしなければよかったと後悔してしまう。

先輩の楽しんでる顔が見たかった。

俺は先輩の笑顔を奪ってしまったんだ……。

自分勝手な行動して、結局好きな人を悲しませるなんて最悪だ。

「先輩……、俺やっぱ今日帰ります。」

「え、そんな、うちどうなんの?……亜由美や祐輔まで私を裏切って。私どうしたらいいの…?」

「…………。」

「一緒に帰ろぉ…。」

先輩の悲しげな声に黙って頷き、水族館を出た。

帰りの電車、先輩は一言も話さずにうつむいていた。

こんな先輩は見たことがなくて、どうしたらいいのか分からない。

電車から降り、先輩を家まで送る。

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