幸せ行きのチケット
「あの〜、なんか怪我したんですか?もしよかったら手当てしますよ。」

「え。あ、いいよ気つかわなくても。ただ、サボりたくてさ。」

その子は、ちょっと考えた様子で答えた。

「なら、サボるの付き合いますよ。俺一応今日の当番ですから。サボってもあんま気付かないんですよ担任。」

「そか。なら……、サボるの付き合ってね。」

私とその子は保健室に入った。

確かに保健の先生はいないみたい。

どこかに出掛けてるのかな。

「ばれたら怒られるので、一応電気は消しときますね。」

そう言われ、なんとなく緊張した。

やっぱり男と女ってだけあって、こういう場面は緊張しちゃう。

でも、私には祐輔が。

祐輔……………。

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