Rose of Blood 【リメイク版】
仕事部屋で執務をこなしていると、ノックの音の後ジョシュが部屋に入って来た。



「思っていた通り、機嫌が悪いな」

「当たり前だ」



アマンダの為に割く時間があるなら、ルカの為に使いたい。正直時間の無駄だ。



「そんなお前を部屋まで連れて来いと国王様に頼まれたんだが?」

「そんなに来てほしいなら自分で迎えに来いと伝えてくれ」

「子供みたいなことを言うなよ。 今反抗してルカの立場が余計悪くなったらどうするんだ」

「…………」



俺は嫌々立ち上がり準備を始めた。仕方なく上着の袖に腕を通し、上着のボタンを留めた。



「ジョシュも付き合えよ」

「出来る限りね」

「最後まで、だ」

「はいはい、努力しますよ」



父たちのいる部屋に入ると、両親とアマンダは談笑していた。どうやらセリアルも呼ばれた様で、興味のなさそうな顔をしてただ椅子に座って居る。


ルカはセリアルの部屋で一人か。
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