Rose of Blood 【リメイク版】
ジョシュとここへきて、もう一時間が経とうとしていた。ここへ来てから今の時間までなんの話をしていたのか全く覚えていない。


多少は我慢したんだ。そろそろいいだろう。



「そろそろ失礼します。 ジョシュ行こう」

「あぁ、それでは私も失礼致します」



さっさと椅子から立ち上がった。



「私もそろそろ失礼いたしますわ」



おい、嘘だろ。



「そうか、今日は来てくれてありがとう。 会えて嬉しかったよ。 またいつでも来るといい」

「ありがとうございます」



父の視線を感じる。嫌な予感しかしない。



「シエル、アマンダを門までお見送りして差し上げなさい」



そう言うと思ったよ。俺は仕方なく了承した。

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