Rose of Blood 【リメイク版】
「力が出せなくなるだけで、生きてはいけるの?」
「今までに例がございませんのでハッキリとした事は申せませんが、恐らく命を落とす可能性はあるかと思います。」
「……そうなんだ。」
それならシエルは誰かの血を飲んでるよね……?私の血じゃダメなのかな……。
「血を飲まなくても済むように、お薬もあるんですよ。」
「薬?」
「血を飲まずとも渇きを治める事ができるお薬です。」
「そんな薬があるんだ。 みんな持ってるの?」
「普段飲む方はいらっしゃいませんが、いざという時の為に殆どのものが常備しております。」
そんな薬を飲まないと、一度感じた渇きはどうする事もできないんだろうか。それってシエルも持ってるのかな?でも、飲んでるところを見た事がない。私の知らないところで飲んでるのかもしれないけど……。
「ラキも持ってるの?」
「はい。」
ラキはポケットからケースを出すと、中身を見せてくれた。それはピンク色をした1cmくらいの丸いタブレットで、お菓子のラムネみたいだった。
「ありがとう。 凄く勉強になったよ。」
「とんでもないです。」
「シエルはどうしてるのかな?」と聞けばラキを困らせてしまいそうで聞けなかった。不安が胸に広がっていく。けど、悟られてしまわない様に笑顔を作った。
「今までに例がございませんのでハッキリとした事は申せませんが、恐らく命を落とす可能性はあるかと思います。」
「……そうなんだ。」
それならシエルは誰かの血を飲んでるよね……?私の血じゃダメなのかな……。
「血を飲まなくても済むように、お薬もあるんですよ。」
「薬?」
「血を飲まずとも渇きを治める事ができるお薬です。」
「そんな薬があるんだ。 みんな持ってるの?」
「普段飲む方はいらっしゃいませんが、いざという時の為に殆どのものが常備しております。」
そんな薬を飲まないと、一度感じた渇きはどうする事もできないんだろうか。それってシエルも持ってるのかな?でも、飲んでるところを見た事がない。私の知らないところで飲んでるのかもしれないけど……。
「ラキも持ってるの?」
「はい。」
ラキはポケットからケースを出すと、中身を見せてくれた。それはピンク色をした1cmくらいの丸いタブレットで、お菓子のラムネみたいだった。
「ありがとう。 凄く勉強になったよ。」
「とんでもないです。」
「シエルはどうしてるのかな?」と聞けばラキを困らせてしまいそうで聞けなかった。不安が胸に広がっていく。けど、悟られてしまわない様に笑顔を作った。