Rose of Blood 【リメイク版】
シャワーも浴びて後は寝るだけだけど、目がさえていて眠れそうになかった。
窓際の椅子に座り、夜空を見上げた。
私がここに来た頃はどの部屋のカーテンもいつも閉めきられていた。開けちゃいけないのかと思っていたら、殆ど部屋に居ないから開ける習慣がないだけだとシエルに言われた。そんな理由だとは思っていなかったから、もっと早くに開けていれば良かったと思った。
この世界の夜空は凄く綺麗だ。空気が澄んでいるのか、月や星の輝きが綺麗に見える。今日はあまり星が出ていないけど、その代わり月の明かりが暗闇に良く映える。
大きな月を眺めながら、昼間の事を考えていた。
シエルの為に私にできる事はなんだろうか。あったとしてもたかが知れているかもしれない。それでも好きな人の役に立ちたかった。
来たばかりの頃は人間で良かったと思っていた。それなのに今は、どうして私はヴァンパイアじゃないんだろうって思ってる。
「眠れないのか?」
振り向くとドアに寄りかかったシエルがこちらを見ていた。
「うん。」
シエルは私の隣に座るとおでこに優しくキスをしてくれた。
今日もそうだけど、近頃少し顔が疲れてる様に見える。お仕事大変なのかな?
っ!?
「可愛い顔で見つめるからキスしたくなった。」
一瞬にして顔が熱くなった。
一日に最低一回はキスをしてくれる。そして優しく触れてくれる。私が怖がるような事は絶対にしない。シエルの思い遣りを嬉しくも感じ、自分が情けなくも感じる。
窓際の椅子に座り、夜空を見上げた。
私がここに来た頃はどの部屋のカーテンもいつも閉めきられていた。開けちゃいけないのかと思っていたら、殆ど部屋に居ないから開ける習慣がないだけだとシエルに言われた。そんな理由だとは思っていなかったから、もっと早くに開けていれば良かったと思った。
この世界の夜空は凄く綺麗だ。空気が澄んでいるのか、月や星の輝きが綺麗に見える。今日はあまり星が出ていないけど、その代わり月の明かりが暗闇に良く映える。
大きな月を眺めながら、昼間の事を考えていた。
シエルの為に私にできる事はなんだろうか。あったとしてもたかが知れているかもしれない。それでも好きな人の役に立ちたかった。
来たばかりの頃は人間で良かったと思っていた。それなのに今は、どうして私はヴァンパイアじゃないんだろうって思ってる。
「眠れないのか?」
振り向くとドアに寄りかかったシエルがこちらを見ていた。
「うん。」
シエルは私の隣に座るとおでこに優しくキスをしてくれた。
今日もそうだけど、近頃少し顔が疲れてる様に見える。お仕事大変なのかな?
っ!?
「可愛い顔で見つめるからキスしたくなった。」
一瞬にして顔が熱くなった。
一日に最低一回はキスをしてくれる。そして優しく触れてくれる。私が怖がるような事は絶対にしない。シエルの思い遣りを嬉しくも感じ、自分が情けなくも感じる。