Rose of Blood 【リメイク版】
「薬を……飲んでるの?」
「驚いた……薬の事を知っているとは思わなかった。 薬も飲んでない。」
薬も飲んでない?それじゃあ……。
「そんなに不安そうな顔をするな。」
「だって……。」
私を安心させるようにそっと頭を撫でてくれるシエル。その手があまりにも優しくて、泣いてしまいそうだった。
「薬は混血が渇きに耐えられず周りの者を襲ってしまわない様に作られたものだ。 俺たち純血の為ではない。 だからなのか、俺は相性が悪くて飲めない。」
だったらどうして血を吸うのを止めてしまったの?聞きたいのに、上手く声が出ない。
疲れた顔をしているのは仕事のせいだけじゃないんだね。今も辛い筈なのに、私の為に笑顔を向けてくれている。胸が痛む。
「純血はそんなにやわじゃない。 血を飲まないくらいどうって事はない。」
「嘘、つき……っ、嘘つき!! 血を飲まなきゃ力が出せなくなるし、最悪死ぬかもしれないんでしょ!? それなのにそんな……っ。」
私の頬を撫でていたシエルの手がピタッと止まった。
「どうして何も言ってくれなかったの!? 私じゃ頼りにならないから!?」
人間である私には言いにくかったのかもしれない。心配させたくなかったのかもしれない。
シエルは何も悪くないのに、自分の不甲斐なさに苛立ちシエルにキツイ言い方をしてしまった。最低だ。
「驚いた……薬の事を知っているとは思わなかった。 薬も飲んでない。」
薬も飲んでない?それじゃあ……。
「そんなに不安そうな顔をするな。」
「だって……。」
私を安心させるようにそっと頭を撫でてくれるシエル。その手があまりにも優しくて、泣いてしまいそうだった。
「薬は混血が渇きに耐えられず周りの者を襲ってしまわない様に作られたものだ。 俺たち純血の為ではない。 だからなのか、俺は相性が悪くて飲めない。」
だったらどうして血を吸うのを止めてしまったの?聞きたいのに、上手く声が出ない。
疲れた顔をしているのは仕事のせいだけじゃないんだね。今も辛い筈なのに、私の為に笑顔を向けてくれている。胸が痛む。
「純血はそんなにやわじゃない。 血を飲まないくらいどうって事はない。」
「嘘、つき……っ、嘘つき!! 血を飲まなきゃ力が出せなくなるし、最悪死ぬかもしれないんでしょ!? それなのにそんな……っ。」
私の頬を撫でていたシエルの手がピタッと止まった。
「どうして何も言ってくれなかったの!? 私じゃ頼りにならないから!?」
人間である私には言いにくかったのかもしれない。心配させたくなかったのかもしれない。
シエルは何も悪くないのに、自分の不甲斐なさに苛立ちシエルにキツイ言い方をしてしまった。最低だ。