溺愛オオカミくんと秘密の同居。


私が、そう声をかけると、パッと私の方を振り返った。



その瞬間、お母さんと話していた人の顔が見える。



「……水、無瀬くん……」



思わず声に出してしまった、水無瀬くんの名前。



「華湖、おはよう。真琴くん、来てくれたよ」



そうなんだ……と頷く事しか出来ない私。



来たんだ……。本当に私達、同居するんだ……。



じっと、私の方を見てくる水無瀬くん。



久しぶりに目、合った……。
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