溺愛オオカミくんと秘密の同居。
それは、寒いからとかじゃあないと思う……。
「むぅ……。あっくんがそう言うなら仕方ないなぁ」
元気な穂乃加さん、クールなあっくんさんタイプが全然違うけど仲が良いのがよく分かる。
「じゃあ、私達はそろそろ行くね」
「えっ……うん、はい!ではまた」
「ねぇ、華湖ちゃん。__……」
耳元で私にしか聞こえない声でそう言った穂乃加さん。
「じゃあ、行こ!あっくん!」
手を繋ぎながら帰っていく二人の後ろから私は叫んだ。
「大切にします!絶対!」
私がそう言うと、穂乃加さんは振り返り綺麗な笑顔を見せてくれた。
『真琴は、私にとって大切な幼なじみなの。だから、華湖ちゃんも大切にしてあげてね』