愛も哀も
【蒼side】


満月が血に染まっている夜。




カサッ。




満月の光で照らされたひとけの無い森から枝が揺れる音がした。




「人か....!?いや、この時間に出歩く人何ていない。」



俺は自然と森に足を運んでいた。




はっ......。




俺の視界に入ったのは赤......。




赤......。




そこには....地面に捨てられ、すでに息絶えた女がいた。




「酷いな....」




俺は体制を低くして息絶えた女に手を合わせた。

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