白衣の王子に迫られました。
「……そんなに嫌なら別れてもいいよ」
思ってもないことを口走った。
すると森下君はすくっと立ち上がる。
もしかして、帰るつもりだろうか。
それも仕方のないことだ。
(……ああ、ヤラミソの呪いだわ)
心の中で呟いて項垂れる。その瞬間、私の体を森下君が抱き上げた。
「え、なに?」
「嫌なはずないじゃないですか! むしろう嬉しいです! ずっと拒否られてて、不安だったけどそう言う理由だったなんて。……早く言ってくださいよ」
「早くって、そんなこと言えるわけないじゃない」
「まあ、そうですよね。でも、うすうす感づいてはいましたよ。だって俺、オペ室勤務だった時から先生の事が好きで、ずっと見てたんですから」
「そんな前から私のことを好きでいてくれたの?」
そんなこと、初めて聞いた気がする。
「アレ? いいましたよね、俺。ずっと前に、ここで。……ああ、もう我慢できない。今日はデザートから食べさせてください」
「ちょ、待って。森下君、オムライ……んんっ」
そのままベッドに降ろされて、パニクる私の唇を森下君は塞いだ。
END


