白い隊服



治療する際に使ったたすきをほどきながらその場にいた三人に言う。


集中していたからか、少し疲れた。




「おう…。ありがとよ。」



「すげぇなお前…!医学の知識があんのか?」



一応医者ですので…。


心の中でつぶやく。



「はい…。両親が蘭方医だったものですか…ら…」



あれ……


急に眠気が襲って来た…




「おい、どうした?」


「すみません…。少し疲れてしまっ…て…。」



少し昨日の夜中話しすぎたかな……

あ、旅で疲れたからかな…



そんなことを考えてる間にぐらりと視界が歪む。





「ちょっ、おいっ!」







もう我慢できない――…。






私はそのまま意識を手放した。





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