白い隊服
長い黒髪を高い位置で結い、袴姿に着替え終わると、
「できたー?もう入って平気か?」
と部屋の外にいる藤堂先生が聞く。
「は、はい…。どうぞ。」
と返事するとガラリと障子が開き、彼が入ってくる。
それと同時に私達を迎えに来たのか、永倉先生も 「おーい 」と言いながら部屋に入ってきた。
「まだやってんのか〜………………って……
お、お前優月か…!?」
驚いた様子で永倉先生が目を丸くすると、横にいた藤堂先生も目を見開く。
「わ、私、男に見えてますか…?」
少し無理があるような気がして、なんだか恥ずかしくなり俯く。
「うーーん…………、
男っていうか……美少年…って感じだよな……」
藤堂先生が頭をかき、顔を少し赤くしながら言う。
美少年というお世辞は置いといて、どんなにがんばっても少年のようにしか見えないようだ。
そんな子供のような容姿で隊士から信頼してもらえるのか。徐々に不安に襲われる。
「お、おい、こんなに顔が整ってちゃあ、衆道のやつらに襲われちまうんじゃねえか……??」
「俺もそれが心配なんだよ……。」
コソコソと二人がなにか喋っているのを見ると、こんな男装が恥ずかしくなり、あまりにも似合ってないように思われているようで私は少し傷ついた。
「そ、そうですよね……。
私、背もそんなに高くはありませんし………。
一応サラシも巻いたのですけど…余計貧弱に見えるような………。」
声は女にしては割と低めだから助かったけれど……。
私は恥ずかしくて涙目になりながら肩を抱く。