気になる彼への恋心
一思いに吐き出して、更に吐き出す。
「高瀬くんにとったら、くだらないかもしれないけど、ノートを貸すのは私でありたい。そのマスクの下の表情だって私だけが見たい」
そんな身勝手な望み。
受け入れてくれないかもしれない。受け入れてくれたら奇跡。
「私、高瀬くんの後ろの席になれて嬉しかった。ずっとずっと、話してみたかったの」
半ば暴走したかのように、自分の気持ちを垂れ流す私は彼からどう見えているのだろう。
痛いやつ。なんて思われてしまっているのだろうか。
それでもと、まだ彼に思いの丈を伝えようと口を開いた。
「只のクラスメイトじゃ、嫌な…っむぐ!?」
「やめて」
彼の制止の言葉と私の口を塞ぐ、骨ばってる手。
拒絶されたのだと思った。聞くに耐えないのだと。
ぎゅっとまた目を強く瞑った後、覚悟を決めてゆっくり目を開いた。