気になる彼への恋心


「……え?」


そこには嫌悪に満ちた表情は隠れて見えないものの、蔑んだ目が私を見ていると予想した。

なのに、その予想は大きく外れて、マスクに隠れていても分かるくらい照れた様子の彼がいた。耳まで赤い。


「ほんと……っやめて。そんなこと、言われ慣れてないから……」


切れ切れに言い、俯き加減になる彼は何て愛しいのだろう。

ああ、やっぱり彼が好きだ。

口を塞がれていて話せないし、彼も気持ちを落ち着かせようとしているためか話さない。

暫しの沈黙が辺りを包み、漸く言葉として音が届いたのはそれから何分経った後だったのだろうか。


「あ、のさ。告白されたような気分になったんだけど……どうなの?」


聞きずらそうにしながらもそうやって聞いてくれる彼は、私の想いに向き合ってくれている。

ならば、私だってそれにちゃんと向き合ってぶつかりたい。


「……告白と取ってほしい。……です。私は高瀬くんが……」

「待って。ストップ」

「っ!」


好きですと言おうとしてまた制止。

今度は何なのだろう。

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