イジワル同居人は御曹司!?
「えーと、何がどうしてこうなっちゃってる訳?」
歩は小首を傾げて尋ねる。
りゃそうだ。
部外者の兄が同僚を抱っこし、ギャルを引き攣れて突然エレベータへ乗ってきたら何事かと思うだろう。
「さ…藤田さんが業務中脚立から落下して腰を強打した。歩けないと言うので医務室に運んでいる最中だ」
奏さんは淡々と説明する。
「まぁ!」と大きく目を見開き歩は口元に手を当てる。
「大丈夫?紗英。気をしっかりね」
歩は心配そうに眉根を寄せる。
「ありがと」私は奏さんの腕の中で力なく笑う。
エレベータは医務室のある11階に到着した。
「兄さん、紗英をよろしくね」
歩が心配そうに顔を曇らせ声を掛けると「大丈夫だ」と言って、奏さんはこっくり頷いた。
「お騒がせしました」
奏さんは会長にも折り目ただしく一礼する。
「お大事に、藤田さん」
会長にまで労わられてしまった。名指しで。
本当に辞令が下るかもしれない。
ゆうぽんを先頭に私達はエレベーターをバタバタ降りる。
歩は小首を傾げて尋ねる。
りゃそうだ。
部外者の兄が同僚を抱っこし、ギャルを引き攣れて突然エレベータへ乗ってきたら何事かと思うだろう。
「さ…藤田さんが業務中脚立から落下して腰を強打した。歩けないと言うので医務室に運んでいる最中だ」
奏さんは淡々と説明する。
「まぁ!」と大きく目を見開き歩は口元に手を当てる。
「大丈夫?紗英。気をしっかりね」
歩は心配そうに眉根を寄せる。
「ありがと」私は奏さんの腕の中で力なく笑う。
エレベータは医務室のある11階に到着した。
「兄さん、紗英をよろしくね」
歩が心配そうに顔を曇らせ声を掛けると「大丈夫だ」と言って、奏さんはこっくり頷いた。
「お騒がせしました」
奏さんは会長にも折り目ただしく一礼する。
「お大事に、藤田さん」
会長にまで労わられてしまった。名指しで。
本当に辞令が下るかもしれない。
ゆうぽんを先頭に私達はエレベーターをバタバタ降りる。