イジワル同居人は御曹司!?
「ちなみにイソフラボーノは中国人にバカ売れでした」

「イソフラボーノ…とは?」

奏さんは眉根を寄せる。

「イソフラボンを配合した化粧水で我が社のヒット商品です!」

私がドヤ顔で言うと「酷いネーミングセンスだな」と奏さんは眉を潜める。

「集客はどうされるつもりですか?」

確かに。サイトを作っても誰も閲覧しなきゃ意味がない。

それは…と言って私は言葉に詰まる。そこまでは考えてなかった。

「PayPal のキャンペーンに載せてみるのもいいかもしれませんね」

ペイパル?

「有名なショッピングモールか何かですか」

私の問いに奏さんは失笑する。

「売り手にクレジットカード番号を知らせることなく、決済出来るサービスの事です」

「へぇ、便利ですね」と感心したように言うと奏さんはピクリと眉を痙攣させる。

「それに銀聯などの取り扱いも出来るマルチペイメントを導入した方がいいかもしれないな」

「は?ギンレイ?」

美味しい日本酒みたいな名前だ。

「中国のデビットカードです。オンラインサイトを作ろうって人がそんな事も知らないんですか?」

またもや軽蔑の眼差しを向けられる。

相変わらずムカつくメガネだ。
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