イジワル同居人は御曹司!?
「それで、ご用件とは?」

しかし、感傷に浸る間もなく、サクっとビジネスライクに切り出された。

「ええ、と、ご相談したいのはオンラインサイトの二次開発についてなんです。会長から宿題を頂いた」

ああ、と奏さんは相づちを打つ。

「オンラインサイトを外国語で表示させて、海外のお客様もご利用出来るようにしたいんです」

「多言語コンテンツ…ですか」

私はこっくり頷き、今日ドラックストアで見聞きしたこと、そしてホテルで会った外国人観光客の話しをする。

「日本製品は安全で品質が良いと世界でも評価が高いです。観光客にリピーターになっていただき、更には日本に来た事がない方々にも我が社の製品を利用していただけけないかと思いまして」

奏さんは顎に手を置いたまま暫し考え込む。

「だけどわざわざ日用雑貨を送料を払ってまで購入するもんでしょうか」

私はチッチと舌を鳴らして人差し指を振る。

「我が社は海外に拠点もあるし、工場もあります」

私はドヤ顔で言う。

「それに、ビューティーコスメ部門もありますから、シリーズで展開しているコスメもなんかも取扱えば単価も上がります。一定金額以上購入された場合は当社で送料を負担するといったサービスを導入してもいいかもしれません」

ほう、と納得したように奏さんは頷いた。
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