イジワル同居人は御曹司!?
だけど、誰もいないあの家に一人で帰る気に今はどうしてもなれない。
嘘なんか付かづに素直に言えばよかったかな。
奏さんの冷笑する顔が脳裏に過った。
あのメガネに『一人じゃ怖いので帰って来てください』…なんて甘えたこと絶対言えない。
口が裂けても。
私はガサゴソと鞄から名刺ケースを取りだすと、駅の改札へ向かった。
某高層ビルディング前
随分お洒落でんがな。
私はあんぐりと口を開けて上を見上げる。
赤坂と六本木の中間地点にあるこの複合ビルは下層階は商業施設となっており上層階がオフィスになっているようだ。
このビルに奏さんの勤めるウェルアンドカンパ二―のオフィスは入っている…らしい。
私はジッと名刺の住所を見つめた。
突然現れたらストーカーって思われるかな。
でもいいや、どうせ嫌われてるし。
私は再びスマートフォンをタップして奏さんを呼び出す。
『はい、もしもし』
相変わらず無愛想な声が聞こえてくる。
「紗英です。おつかれさまです」
『何の用だ』
奏さんの声は明らかに不機嫌そうだ。
きっと「しつこい女だな」と思っているに違いない。
「私は今、ガーデンシティのサウスタワー前に来ています」
私はアナウンサーのごとく実況を伝える。
「お仕事は終わりましたか?奏さん」
嘘なんか付かづに素直に言えばよかったかな。
奏さんの冷笑する顔が脳裏に過った。
あのメガネに『一人じゃ怖いので帰って来てください』…なんて甘えたこと絶対言えない。
口が裂けても。
私はガサゴソと鞄から名刺ケースを取りだすと、駅の改札へ向かった。
某高層ビルディング前
随分お洒落でんがな。
私はあんぐりと口を開けて上を見上げる。
赤坂と六本木の中間地点にあるこの複合ビルは下層階は商業施設となっており上層階がオフィスになっているようだ。
このビルに奏さんの勤めるウェルアンドカンパ二―のオフィスは入っている…らしい。
私はジッと名刺の住所を見つめた。
突然現れたらストーカーって思われるかな。
でもいいや、どうせ嫌われてるし。
私は再びスマートフォンをタップして奏さんを呼び出す。
『はい、もしもし』
相変わらず無愛想な声が聞こえてくる。
「紗英です。おつかれさまです」
『何の用だ』
奏さんの声は明らかに不機嫌そうだ。
きっと「しつこい女だな」と思っているに違いない。
「私は今、ガーデンシティのサウスタワー前に来ています」
私はアナウンサーのごとく実況を伝える。
「お仕事は終わりましたか?奏さん」