先生、ずっと愛してる。
クラスのみんなは、中田先生が賭けしてるの知らないから、そう言えるんだよ…




「おい!お前ら!このクラスの担任は俺だぞ!担任を応援しろ!担任を!!」




「そんなの関係ないじゃーん」




結局、智希派と中田先生派と半々ぐらいに別れてしまった。




「ちょっと、作戦練らせて」




智希がそう言って、隅に連れて行かれた。




クラスのみんなは、おしゃべりに夢中で何とも思ってないみたい。




「何で、こんな試合やってんの?」




智希…怒ってる…よね?




「ゴメン…」




「まぁ、勝てばいいんだろ?心配すんな!絶対、あいつには渡さないから」




智希は、完璧に本気モード。




私だって…




コートに戻り、試合を再開した。




「作戦なんか練っても、無駄だと思うけど?」




相変わらず、中田先生は余裕って感じ。




しかも、軽く見られてない?




「そっちこそ、俺の腕をなめんなよ!!」




智希のスマッシュが決まった!!




やっぱ…カッコイイ…




そして…




何とか、勝った…




よかった…




智希がいなかったら…




きっと、負けてた…




「瀬名、やっぱお前…上原の事が好きだろ?」




中田先生のその言葉に、私も智希も反応してしまった…
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