先生、ずっと愛してる。
中田先生の言葉通り、噂になる事はなかった。




でも…




絶対…何か企んでる…




もうすぐ夏休み…




夏休みは、文化祭と体育祭の準備で、すごく忙しくなる。




もちろん、クラスの室長の私には、ほとんどと言っていい程、夏休みなんてない…。




智希には、学校では毎日会えるけど…




外では、あんまり会えないかもしれない…




『夏休みなんて、1日もない。何時に帰れるかも分からない』




そう言ってた…




学校で会えても…




先生と生徒でいないといけない…




それが…辛い…




智希はあの日、キスしてから余計に何もしてこなくなった。




泊まりにも、あんまり来なくなった。




来ても…何もしてくれない…




大事にされてるのは…分かってる…




分かってるけど…




何だか…寂しい…




クラスの友達が『彼氏と初Hしたんだ。超幸せだった』って言ってた。




でも…私と智希は…




キスから先…進んでない…




最近は、あんまり抱きしめてもくれない…




『愛が薄れてきたの?』って聞いても…




『そんな事ない』ってしか言ってくれない…




人間、言葉にしないと伝わらない事もあるんだよ…?




きっと…この頃から、2人の気持ちがズレてきてたんだね…
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