先生、ずっと愛してる。
そして…




いよいよ明日から夏休み。




去年は、梨華と毎日のように遊んでたけど…




今年はそうもいかない…




梨華には彼氏ができたし…




私は、学校に行かないといけないし…




「彩音、夏休み、暇な日ができたら教えて?」




「えっ…だって、彼氏は…?」




「毎日は会わないから」




「そうなの?分かった」




学校に行くのも毎日じゃないからね…




夏休みは遊ぶためにあるんだから!!




「彩音、瀬名っちとは、どこにも行かないの?」




「んー…多分…。そんな話ししてないから…それに、夏休みは忙しいんだって」




最近、智希はうちに泊まらなくなった。




最後に泊まってくれたの…いつだっけ?って、もう忘れかけてる。




「何か…瀬名っち、変わったよね?前は、どんなに疲れてても彩音に会いに行ってたのに…」




きっと…中田先生に関わってからだと思う。




あんなにラブラブだったのに…




最近は、会ってもどこか冷たい。




優しいんだけど…優しさに温もりがない感じ…




私は…智希だけなのに…




智希は、私が中田先生の所にでも行くと思ってるの…?




そんなの…ありえないよ…




梨華の言葉には、苦笑いしかできなかった…。
< 122 / 238 >

この作品をシェア

pagetop