先生、ずっと愛してる。
日誌を職員室に持って行った帰り…




今、1番会いたくない人に会ってしまった…




明日からは、嫌でも顔を合わせないといけない…




体育祭の準備には、やっぱり…体育の先生は必要だしね…




「彩音ちゃーん!明日からも毎日会えるね」




彩音ちゃん?キモいんだけど!?




「馴れ馴れしく呼ばないで下さい!それに私は会いたくありませんから!」




「もしかして…瀬名と別れた?」




「別れてません!」




何なの…?この人…




ずっと、ついてくるし…




「私、もう帰りますから!」




下駄箱まで、ついてきちゃって…




マジありえない…




靴を履こうとした、その時…




私は…中田先生に抱きしめられていた…




「彩音…いい加減、俺のモノになれよ」




言葉が出ない…




体も動かない…




そして…離れたかと思ったら…




私の唇に、中田先生の唇が触れた…




嫌だ…嫌だ…嫌だよ…




気持ち悪い…




「俺…本気だから」




私は、中田先生を振り払って駆け出した。




でも…すぐに足が止まる。




そこには…1番、見られたくない人が立っていた。




智希…ゴメンね…




涙が溢れた…
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