先生、ずっと愛してる。
智希…




お願い…




私の事…キライにならないで…




私は、智希の横を全速力で走り抜け、ある場所を目指した。




水…………………




水…………………




水…………………




早く…洗わないと…




手洗い場には、運よく誰もいなかった。




いつもは、運動部の人でごった返しているのに…




溢れる程の水を出し、唇を洗った…




何度も………………




何度も………………




何度も………………




何度も………………




気付けば、制服も髪の毛も雨に打たれたかのように、びっしょり濡れていた。




それでも、中田先生の温もりが残ってる…




何度…洗っても…




消えないよ…




智希の温もりを消されたようで…




嫌だよ…




中田先生…




絶対、わざとだよね…?




智希が見てるの知っててやったんでしょ…?




だったら私…




一生…許さないよ…
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