心温【短編】完
「君をずっと待っていた。ずっとずっと君とこうしたかった」
嗚咽でつっかえて上手く言えないがそう話す。
「私もずっと会いたかったよ」
「僕は…僕は…君を刺してしまった…。命令とはいえ君を…」
もういいのと彼女は頭を横に振る。
ようやく涙がおさまり、身体を離す。そして夢の時から胸に広がる感情を口にする。
「あの時は言えなくてごめん。好きだよ。君は僕のとても大切な人だ」
「私も大好き。ねぇ、あなたの名前を教えて?」
「僕の名前はーー…」
