小さなＡＮＧＥＬ（ｹｰﾀｲ小説向上の会企画作品）

俺は傍らの木を軽く揺さぶり落ちてきた水滴相手に軽快なシャドーをする。

引力に導かれ落下した水滴は俺の拳に弾かれ一瞬で消え去る。

…何事も無かったかのように



｢お兄ちゃんすご〜い」

背後から突然女の声が

とりあえず後ろを振り向くと小学生ぐらいの女が俺の事を見てやがる。

｢おい、てめぇ何じろじろ見てやがんだ？｣

俺が凄んでやっても意に介さず

｢お兄ちゃんもしかしてプロボクサー｣」

なんて聞いてきやがった。

｢俺が相撲取りに見えるか？｣

ギロッと睨むと

｢あはははははは〜お兄ちゃんおもしろ〜い｣

と、何事も無かったかのように笑い転げよる。