お前、可愛すぎてムカつく。


「さっきの見てたけど…蒼空はあなただから助けたわけじゃない。いつもみんなのことを助けてるんだから」


みんなのことを…


私だけじゃないって…そんなことわかってたけど。


水原さんは私を見てフッと笑った。


「自分はまだ特別な存在だと思ってたの?残念だけど、蒼空の中であなたは消えかけてる。いえ、もう消えてるかもしれない」


そう言って水原さんが私に見せたのは…



これって…


蒼空のピアス!?


水原さんの手のひらの上にあったのは、私にくれたお揃いのピアスだった。


私の耳にピアスを開けた日…


そう、付き合った日にくれた大切なもの。


「コレ、あなたとお揃いでつけてたみたいだけど…捨てといてって言われたの」


「嘘っ!蒼空はそんなことしないっ」


「それはどうかな。本人に聞いてみたら?」



そんな…蒼空、本当に!?



「あっちはもう何とも思ってないんじゃない?だから榎本さんも早く新しい恋見つけたら?そうすれば蒼空のことだって忘れられるでしょ」


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