お前、可愛すぎてムカつく。


「気になんの?」


蒼空が目の前で着替え始めた。


どこを見ていいのかわからなくて、うろたえてしまう。


別に裸になってるわけじゃないのに、このくらいで何動揺しちゃってんだろう…。


「き、気になるってか…一応約束してたから…」


「松林に送ってもらった方がよかった?」


「ううん!!蒼空がよかった!!」



力が入って思わず声が大きくなってしまった。


それに対して蒼空はこっちを見てクスリと笑う。


蒼空が私に対してこんな笑顔を見せてくれたのはいつぶりだろう…



着替え終わり、店の外に出ると蒼空が近くの公園に行きたいと言い出した。


もしかして蒼空は今日けじめをつけるつもりなのかもしれない。


距離を置くと言ってから、2人の関係はあやふやだったもんね。


私は覚悟を決めて頷いた。


夜の公園は暗く静まり返っていて、少し怖いくらいだった。


街灯の下にあったベンチに座ると、その隣に蒼空も座った。



< 234 / 307 >

この作品をシェア

pagetop