お前、可愛すぎてムカつく。
「え、だって…蒼空今日は21時までじゃ…」
嬉しい。すごく嬉しくて心が弾む。
「大丈夫だから気にすんな」
「でも店長困るんじゃない!?」
「店長の弱み握ってっから、早退したってなんも言わねーよ」
蒼空は企んでるような顔つきをしてニヤリと微笑んだ。
弱みって…
この人やっぱり腹黒い。
「着替えて待ってろ」と言い放ち、蒼空はスタッフルームを出て行った。
一気に気が抜ける。
どうしよう…蒼空が送ってくれるなんて夢にも思わなかった。
水原さんには邪魔するなって言われたけど…
私だって必死だもん。やっぱり蒼空のこと諦めきれないよ…
少しの可能性がまだ残ってるのなら、頑張りたい。
着替え終わるのと同時に、蒼空が再びスタッフルームに入ってきた。
「あ…大丈夫だった??」
「店長?ヨユーヨユー二つ返事だったし」
「ちがくて…松林先生は…?」