お前、可愛すぎてムカつく。
階段を上ろうとした時、上から視線を感じたので顔を上げると…
そこには威圧感たっぷりの桐谷くんが立っていて。
ちょっと怖くなり、思わず目線を逸らした。
「榎本さんってさ、颯太君のこと好きなの?」
唐突にそう言うので、思わず階段から滑り落ちそうになった。
桐谷くんは壁に寄りかかって腕を組んでいる。
不覚にも、後ろから差し込んでいる窓の光が桐谷くんの体に当たってとても綺麗だと思ってしまった。
「き、桐谷くんには関係な…」
「あの人に関わんない方がいーと思うけど」
「は!?」
「榎本さんってさ、騙されやすいでしょ」
「別にっ何も騙されてないし!ってかさ、なんで颯太先輩にあんな態度取るの!?あんなに良い人なのに…」
「あいつが嫌いだから」
「え!?なんで…」
聞こうとしたその時、小走りで誰かが近寄ってきた。
「蒼空~!!」