お前、可愛すぎてムカつく。



「とにかく…無理だから。じゃーな!」


桐谷くんは私の手を引っ張り、教室の中に入った。

廊下を見ると、水原さんがすんごい形相でこちらを睨んでて身震いした。


私まで恨まれるのはごめんだよ~!!


「ちょっと桐谷くん!なんであんなことっ…」


「あいつ結構しつこくて。悪いけど途中まで一緒に帰ってくんね?」


「えぇ!?」


「帰るだけだし、別にいーでしょ。じゃ」


そう言って、桐谷くんは他の友達のところへ行ってしまった。


なにそれっ!強引すぎるし私の返事も聞かないで勝手に決めるとかってっ!


イライラしながら席に座ると、隣の席に渉くんが座った。



「彩ちゃんおはよ」


「おはようっ」


やば、イライラして感じ悪い言い方しちゃったかも…。



「昨日あのあと蒼空に会えた?」


「あ、うん…送ってもらったよ」


「よかった~あいつ彩ちゃんのこと慌てて追いかけてったよ」


渉くんが口を押さえながら笑っている。

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