お前、可愛すぎてムカつく。
突然話を振られて焦った。
「ち、違います!」
「ぷっ。ソッコー否定されてやんの」
女の人は楽しそうに笑っている。
どうやら桐谷君に恋愛感情はないらしい…。
「うるせーよ。ただの同級生だし」
「へぇ~」
じろじろと女の人に見られて硬直した。
ダサいとか思われてんのかなやっぱ。
「うん…いいね!」
え?“いいね”??
「あのさ蒼空、この子の事私にまかせてくれないかな?」
「はぁ?」
「久々に燃えてきた!!」
「マジかよ…。だって優奈さんもう上がりだったんじゃ…」
「そうなんだけど、この子見てたら今すぐやりたくなっちゃって!」
なんだか話が見えない。
「あ、あの…」
「ちょっとうちの美容室来てもらってもいいかな!?」
「美容室ですか!?」
「うん。私の店なの」
女の人はにっこり笑って私を半ば強引に連れて行った。
桐谷君を見ると腑に落ちないような…呆れてるような…そんな顔をしている。