お前、可愛すぎてムカつく。


突然話を振られて焦った。


「ち、違います!」


「ぷっ。ソッコー否定されてやんの」


女の人は楽しそうに笑っている。


どうやら桐谷君に恋愛感情はないらしい…。


「うるせーよ。ただの同級生だし」


「へぇ~」


じろじろと女の人に見られて硬直した。


ダサいとか思われてんのかなやっぱ。



「うん…いいね!」


え?“いいね”??



「あのさ蒼空、この子の事私にまかせてくれないかな?」


「はぁ?」


「久々に燃えてきた!!」


「マジかよ…。だって優奈さんもう上がりだったんじゃ…」


「そうなんだけど、この子見てたら今すぐやりたくなっちゃって!」


なんだか話が見えない。


「あ、あの…」


「ちょっとうちの美容室来てもらってもいいかな!?」


「美容室ですか!?」


「うん。私の店なの」


女の人はにっこり笑って私を半ば強引に連れて行った。


桐谷君を見ると腑に落ちないような…呆れてるような…そんな顔をしている。

< 43 / 307 >

この作品をシェア

pagetop