お前、可愛すぎてムカつく。



横で笑っている桐谷くんの笑顔が、なんだかキラキラしててたじろいでしまう。


腹黒いけどイケメンなのは認める。


それにしてもこの胸の高鳴りはなに!?


ああーダメダメ!


遊び人になんかに騙されるなっ!




「あれー?蒼空!?」


そう呼んだのは、短い横断歩道を挟んで信号待ちしてた女の人だった。

20代後半くらいの、オシャレな女の人。


桐谷君…大人の女にまで手を出してるの!?


「お!優奈さん!?」


隣にいた桐谷君が、笑顔で手を振る。


信号が青になり、その女の人は走って私達の元へやってきた。


「久しぶり~!相変わらずチャラそうだね」


「優奈さんこそ、老けた?」


桐谷君は女の人に頭を強く叩かれて痛がっている。


「ホント生意気なんだから…って、こちらは彼女さん?」


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