黄泉の本屋さん


伸びてきた手を取る。
その瞬間、ぱあっと光に包まれて。



「わ・・・」




私の身体は、若かりし時の姿に戻る。
浅日さんの姿も、あの頃の姿。




「行こう」




浅日さんに手を引かれ、まっすぐ伸びた道を行く。



浅日さん。
本当に待っていてくれたのね。
こうして私を、迎えに来てくれたのね。




「浅葱には会えた?」

「うん。あれ、管轄があるんだってね。偶然だったって、驚いていたよ」

「そう」

「でも、父の方がずいぶん若くて、なんだか変な感じだったんだ」

「ふふっ、そうね」



浅葱と浅日さんが並んだ姿、見てみたかった。
とても似ているもの。




< 231 / 241 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop