君しかいらない~クールな上司の独占欲(下)

前回は、どこまでも優しくて、まあ、総合的には紳士だった新庄さんも、今回は、遊び心や探究心、攻略癖などを、まったく隠さなかった。

まだ、日の残っているうちから、シーツが汗で熱く濡れるくらい。
探りあって、抱きあって。

お互い、疲れ果てるまで、没頭して。


私はここに来てようやく、彼の過去に、はっきりと嫉妬した。

私の知らない新庄さんを、知っている人。
もしかしたら、こんなふうに自信たっぷりじゃない新庄さんを、知っている人。

想像するだけで、うらやましくて、気が狂いそうになるから。


せめて、今の新庄さんは、全部、私がもらうの。


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