君しかいらない~クールな上司の独占欲(下)
けれど、やっぱり男の人の力で。
すぐにひっくり返され、腹立ちまぎれの強烈なキスを受けた。
ガキみたいなことするな。
そう怒られたけれど。
私は、新庄さんに比べたら、子供だから。
過去も全部ふくめてあなたです、なんて。
そんな寛容にはなれない。
だからどうか。
今と、それと、これからは、私を一番に愛して。
私が一番に愛されてるって、実感させて。
――声が漏れる。
それを聞くと嬉しそうに、新庄さんが私に触れる。
それでも、目が合うと笑いがこぼれる。
楽しくて、爽快な。
誰にも渡さない。
そんな想いをこめて、抱きしめる。
とろけそうに幸せな揺れの中、戯れに、新庄さんが甘く呼んだ。
恵利。
私は、どうか。
この響きだけは、忘れませんようにと。
願った。
Fin.
──Thank you!

