いつか晴れた日に
『怜奈ちゃんが泣くと俺も悲しい』
違うよ、涼。これは悲しくて泣いているんじゃないの。
また逢えたことが嬉しくて。
わたしを護ってくれてありがとう。お願いだから、早く元気になって。
だって、わたし。涼に直接、言いたいことがあるの。
心の中で想いを伝えていると、握っている涼の指先が動いたような気がした。
「涼?」
「どうしました?」
わたしの後ろにいた看護師さんが心配そうに覗き込んだ。
「あの、指が動いたみたいなんです」
そう言うと、看護師さんが「ちょっといいですか」とわたしの前に立ち、涼の肩をそっと叩いた。
「黒崎さん、聞こえますか?」
もう一度「黒崎さん、聞こえますか?」と声をかける。
だけど、涼の瞼はピクリとも動かない。
「残念ですけど、まだ……」
「そうですか」
落胆するわたしに看護師さんは、申し訳なさそうに眉を下げる。
「そろそろ、病室に戻りましょうか?」
「……はい」
看護師さんに促されて、集中治療室を出る。
涼の顔には外傷はなく、眠っているみたいに見えた。もう少し、涼の手を握っていたかった。
ずっと話し掛けていたら、目を醒ましてくれるかもしれない。
なんだか、そんな気がして。
名残惜しそうに振り向くと、看護師さんが「彼氏さんですか?」と小声で訊いてきた。
違うよ、涼。これは悲しくて泣いているんじゃないの。
また逢えたことが嬉しくて。
わたしを護ってくれてありがとう。お願いだから、早く元気になって。
だって、わたし。涼に直接、言いたいことがあるの。
心の中で想いを伝えていると、握っている涼の指先が動いたような気がした。
「涼?」
「どうしました?」
わたしの後ろにいた看護師さんが心配そうに覗き込んだ。
「あの、指が動いたみたいなんです」
そう言うと、看護師さんが「ちょっといいですか」とわたしの前に立ち、涼の肩をそっと叩いた。
「黒崎さん、聞こえますか?」
もう一度「黒崎さん、聞こえますか?」と声をかける。
だけど、涼の瞼はピクリとも動かない。
「残念ですけど、まだ……」
「そうですか」
落胆するわたしに看護師さんは、申し訳なさそうに眉を下げる。
「そろそろ、病室に戻りましょうか?」
「……はい」
看護師さんに促されて、集中治療室を出る。
涼の顔には外傷はなく、眠っているみたいに見えた。もう少し、涼の手を握っていたかった。
ずっと話し掛けていたら、目を醒ましてくれるかもしれない。
なんだか、そんな気がして。
名残惜しそうに振り向くと、看護師さんが「彼氏さんですか?」と小声で訊いてきた。