いつか晴れた日に
お弁当を受け取って、涼と一緒に家を出る。
施錠して確認の為に、ガチャガチャとドアノブを回すと、涼がくすくすと笑いだした。
「なに?」
「そんなにしなくても、ちゃんと鍵はかかってるよ」
わかってるわよ。
そう言いたくなるのを我慢して、鍵をバッグの中にしまった。
今日の夕方には新しい鍵に変わる。
だから、涼はこの部屋に、もう入ることは出来ない。
「わ~、今日の怜奈のお弁当豪華だね」
お昼休み、わたしのお弁当を覗き込んで、感嘆の声を上げる亜紀。
た、確かに……
わたしが作るお弁当と言えば、だいたいがサンドイッチで。そうでなくても、夕飯の残りに卵焼きといった簡単なものばかり。
だけど、今日の涼が作ったこのお弁当は、から揚げにハンバーグ、タコさんウィンナーとそれからポテトサラダとのりを巻いたおにぎり。
運動会か?って、つっこみたくなるけれど。
このメニューって、わたしが好きなものばかりじゃないの。