1人ぼっちと1匹オオカミ(下)

「…どうかしましたか?顔色が悪いようですが」

「…そうですね。今日は休みたいので、事情聴取は後日でもよろしいですか?」

「ではご自宅までお送りいたします」

「結構です。友人もいるので。あぁ、ついて来ないでくださいね?私、監視されるの好きじゃないんです」

 神野くんと雷斗くんの腕を掴んで歩き出す。2人は戸惑ったけど、すぐに歩き出してくれました。

「道中お気をつけて」

 背後から聞こえた声に足を止める。

 振り返ると、やはり蔑むような笑み。
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