【完】ある日、恋人を購入した。
「……何で?」
「顔が見たい。だってイケメンなんでしょ?」
「うん。まぁ…」
そりゃあ…尚叶くんは凄くイケメンではあるけれど。
でも少し、答えづらい。
だけどそうしている間にも、アズサがまたあたしに言った。
「尚叶くん交えて皆で飲み会しようよ。それならいいでしょ?あたし幹事やるから」
「んー…うん」
「やったー!じゃあ決まり!トモ、尚叶くんに空いてる夜聞いてきてー」
「…ん、わかった」
…まだちょっと気が進まないけれど、思わず頷いてしまったあたしは、今度こそアズサに背を向けてその場を後にする。
バイバイって手を振ったら、「絶対だよ」と釘を刺された。
ってかそもそも尚叶くんって、皆で飲み会とか騒がしい場所に来てくれるんだろうか…。