【大幅加筆中】クール男子の取扱説明書
まぁ、さすがに心はちょっとずつ削られてるけど。
バキッとは折れてない。ギリギリ耐えてます。私、意外としぶといので。
しばらく、ジーッと今井くんの横顔を見つめる。
相変わらず無駄に整った顔。まつ毛長いし、肌きれいだし、なんなのほんと。ちょっとくらい欠点あってもいいじゃん。
なんて心の中で文句を言っていると、今井くんは無言のまま、カバンから携帯を取り出した。
そして、慣れた手つきでイヤホンを耳につける。
あ、終わった。
完全シャットアウトモード入りました。
はぁぁぁぁーー!!!!
心の中で盛大に叫ぶ。
こうなったら、もう何も出来ない。
話しかけても聞こえてないし、聞こえてたとしてもどうせ無視だし?
……まぁ、元から話しかけても返事はしてくれないんだけど。
それでも、つい期待しちゃう自分がいるのが悔しい。
ジーッと、懲りずに今井くんを見つめていると――
廊下の方から、甲高い女子の声が聞こえてきた。
「ねぇねぇ!今井くん来てるよ!」
「ほ、本当だ!キャーー!!」
「今日こそ、告白しなきゃ!」