【大幅加筆中】クール男子の取扱説明書




そういえば、

告白したけど、返事はまだない。

振られるのは覚悟してるけど、でも……でも、彼には彼女はいないよね?好きな人とか……いるのかな?

心臓がぎゅっと締め付けられるようで、視線がまた今井くんに吸い寄せられる。

やっぱりこっちを見てくれない。ねぇ、私の視線、気づいてくれてる?なんで見てくれないの……?


不安と焦りで手が震えて、私はノートの端っこをちぎり、小さく息を吸い込んで、思い切って文字を書いた。



『今井くんて、好きな人いるの?』



そっと、隣の机に投げる。紙が机に落ちる小さな音が、やけに大きく聞こえる。


彼は一瞬眉間に皺を寄せ、紙を睨むように見る。

怖い……でも、見てくれた。

チラッと目が合う。紙にペンを走らせる今井くんの手元を、息を呑んで凝視する。

か、感激……!


そして、私の机に紙をポイッと返してきた。



< 44 / 124 >

この作品をシェア

pagetop