【大幅加筆中】クール男子の取扱説明書
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「やっほー由良」
「やっほーじゃないよ!!」
授業が終わって、廊下に立っていた私の元へ、中村が駆け寄ってきた。
「で?なんで、あんな大声出してたの」
中村はお腹を抑えて、大声で笑っている。
なんなんだ、ちょっとムカつく……。
「中村に言わない!」
だって、さっきからずっとバカにされ続けてるんだもん!
「は?そんなこと言っていいわけ?」
さっきとは違って、今度は物凄く低い声が私の横から聞こえた。
心臓がバクッと跳ねる。
見たくない見たくない見たくない……。だって、この声は……。
しょうがなく、恐る恐る横を見る。
ニコッと笑ってるのに、目が笑ってない中村。いつもの明るい表情とは違って、ちょっとだけ鋭く、そして迫力がある。
「ひぃぃ!!言います!言わせてください!」
私は思わず声をあげ、腕を引っ張られて教室の中に連れ込まれた。